唐突ですが、私はうつ病です。
40代に入るまで、何にも躓くことなく順風満帆な人生を送ってきました。
若い頃は、朝早くから遅くまで仕事をし、休日出勤も女性ながら多くこなしバリバリと働いててきました。
普通に恋愛もし、失恋し、また恋をし結婚をして子供も生まれ、極めて一般的な普通の人生を歩んできたつもりです。
休日には、好きなミュージシャンのコンサートや、お気に入りの劇団の舞台、ミュージカルの鑑賞、映画館で週に一回は映画を見る。
ゲームだって大好きで、ネットのゲームから(子供に付き合って)ゲームセンターでゲームをするなど、ありとあらゆるエンターテインメントの世界が好きでした。エンターテインメントとは、「気晴らしや憂さ晴らし」という意味合いがあるように、本当に私は今まで、ストレスを溜め込むようなことがなく憂さ晴らしが出来ていたのです。
しかし、冒頭に記しましたように、突然うつ病になってしまったのです。
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症状として、それまで上手に憂さ晴らしさせてくれていた「エンターテインメント」の世界が、全く嘘のように受け入れられなくなってしまったのです。
楽しむことができないどころか、音のするものが全くダメで、大好きだったミュージシャンの音楽ですら、今の私には雑音にしか聞こえないのです。
不思議な感覚でした。
全て楽しくないのです。
それと同時に、エンターテインメントの世界で活躍している人々の、頑張って楽しませよう、笑わせようと努力している姿勢がやけに目について苦しくなってしまうのです。
今まで感じたことのない感覚でした。
楽しませるために一年中努力している姿を自分と対比させ、何も出来ない・感じなくなってしまった自分への嫌悪感から、エンターテインメントを楽しめなくなっていることに気づくのに時間がかかりました。主治医にうつ病は娯楽への関心が低くなるということを聞いた時にも、納得がいきました。
うつ病 チェックの喜びの声を頂いています。
しかし、生活のすぐそばにエンターテインメントは寄り添っています。
切り離せないのです。
どうにもならない精神病の辛さで悩んでいる時、ふと耳に入ってきたのは「歌舞伎」の文言でした。
今まで特に興味もなく、意識もしていなかったのですが、病んだ心に一筋の光りになり入り込んできました。
依然として好きだった音楽は聞けない状態ですが、歌舞伎の演目だけは心を癒してくれます。
拒否したはずのエンターテインメントが、また私を癒してくれる・・やはり、人生においてなくてはならないものなのだと感じさせてくれます。
回復するまで、エンターテインメントはきっと寄り添ってくれることでしょう。